当店のガット張り

当店で張る一番のメリットは、同じストリンガーが同じストリングマシンで張るので、毎回同じ品質の張り上がりになることです。プロの世界でも、大きな大会では同じストリンガーが同じマシンで担当選手の張り替えをしています。
データを活用したテンションの再現性にもこだわっており、独自開発したAIを使ったテンション測定アプリで張り上げ後に音からテンションを確認しています。また0.01mm単位まで測れるデジタルノギスでラケットの変形を測定しています。

ガット張りのこだわり

きちんと張るためにこんなことにこだわっています。

基本は1本張り

ノット(結び目)止めのテンションロスが少ないので、指定がなければ張人推奨GOSENパターンの1本張りで張ります。ノット止めの前は15%ほど強めに引くようにしています。ナチュラルガットやラケットが2本張り指定の場合、またはお客様からの要望があれば2本張りにします。

仕上がりのテンションを音で測定して確認

張り上がった直後のラケット面を叩いた音でテンションを測定して仕上がりを確認しています。独自開発したAIを使ったテンション測定アプリを使っています。
https://github.com/sugi-juku/get-tension/blob/master/README.ja.md

できるだけ変形を無くす

張る前と張った後のラケットの横幅を0.01mm単位まで測れるデジタルノギスで計測しています。変形がある場合は横糸のテンションで調節して変形の無い仕上がりにします。お客様が指定したテンションは縦糸のテンションになります。変形が無ければ縦糸と横糸のテンションは同じです。

対称にテンションをかける

縦を張るときにはラケットの変形を防ぐため左右対称にテンションをかけていきます。また特に大事な中央の部分では、指ではじいて音を聞きながら左右のテンションが同じになるように調整しています。

横をはるときは目直しをキッチリ

横をはるときは縦糸の摩擦でテンションがかかりにくくなります。やや強めに目直しをしていくことでキッチリ横にもテンションをかけて、きれいに目のそろった張り上がりにします。

張る前にラケットをチェック

張る前にラケットやグロメットなどをチェックします。グロメットの欠品やラケットの状態が悪い場合は張れない場合もあります。

きれいな室内で張る

ガット張りではガットは床に触れます。当店では掃除したきれいな室内でガットをいためずに張ります。

マシンの掃除もしっかり

クランプやストリングチャックにはガットの油や汚れがついて滑りやすくなります。毎日きちんと汚れを掃除するようにしています。